マルチスライスCT Aquillion Start
CTとは、X線を用いて体を輪切りにした画像を得る検査です。マルチスライスCTといって、複数のX線検出器を用いることで、検査時間は通常5分以内、実際の撮影時間は数十病秒程度で多くの情報を得ることができます。頭部CTでは脳出血や硬膜外血種など、胸部CTでは肺炎や胸膜炎、肺がんなどの腫瘍の検出に、腹部CTでは腹部腫瘍をはじめ、腸閉塞、虫垂炎、憩室炎、虚血性腸炎その他様々な病気の検出に役に立ちます。(ただし、CTでも検出に得意不得意があり、適宜エコーや胃カメラ、大腸カメラを併せて正確な診断につなげられるような体制をとっております。)
当院ではCANON medical製Aquillion startを2024年3月より導入、小規模施設向けではありますが最新のCTで、早く正確に、また被ばく量も軽減した検査が可能になっております。長期的には造影剤を使ったより詳しい検査にも対応予定です。
内視鏡システム LASERIO 4450
内視鏡システムとは、内視鏡の光源、つまり胃カメラや大腸カメラを通じて先端から光を照射し、それで得られた胃や大腸の画像を処理し、鮮明な画像を得るための装置です。
当院では、富士フィルム製の上位機種 レーザー光源 LASERIOを採用。2種類のレーザー光を用いることで鮮明な画像を得られるのみでなく、表面の微細な異常を強調する画像処理を行うことで、悪性腫瘍の早期発見に力を発揮します。
上部消化管内視鏡(胃カメラ)
経鼻対応細径上部消化管スコープ (EG-L580NW)
直径5.9mmと経鼻対応の細い内視鏡ながら早期の胃がん、食道がんも発見可能な高画質の機器を使用しております。
患者様のご希望に合わせて、経口(口から入れる) 経鼻(鼻から入れる) 両方に対応可能です。
下部消化管内視鏡(大腸カメラ)
硬度可変、拡大機能付き下部消化管用スコープ(EC-L600ZP7)
当院では、下部内視鏡も、富士フィルム製の最新機種(2018年10月時点)を採用し、比較的細く(11.8mm)柔らかいながらも拡大機能を有し、詳細な観察が可能です。また、スコープの硬度を状況に応じて変更することで短時間で苦痛の少ない検査を可能にします。
当院では通常、ポリープを発見した場合には当日そのままポリープを切除、除去を行っております。(ただし、出血のリスクが高い場合や巨大なポリープの場合は対応可能な施設への紹介をいたします)
2020/1より、高周波発生装置 ESG-100を導入しました。ポリープを切る際に高周波電気を流して焼灼することで、10mmを超えるような大きなポリープを食塩水を注射して盛り上げてから切る方法(内視鏡的粘膜切除術:EMR)や電気を流さない方法では出血のリスクが高い長い(有茎性といいます)ポリープを切除することも可能となりました。ただ、電気を通すことで出血のリスクがやや高くなるため、ポリープの大きさや形によって、従来当院で行っていた電気を通さないで切る方法(コールドスネアポリペクトミー)と併用して行っていきます。
また、当院では、腸を膨らませる際に、専用の装置を用いて腸に速やかに吸収される炭酸ガスを用いることで、検査中の膨満感の低減や、検査後の速やかな張りぐるしさの改善を得られるようにしています。
超音波検査
2020年、キャノンメディカルシステム製のエコー Aplio α Verifiaを導入しました。精細度の高いエコーで、肝臓、胆嚢胆管、腎臓、大動脈やリンパ節の他、条件が整えば膵臓も詳細に観察が可能です。
また、Shear wave elastographyという肝臓の硬さを測る検査が可能になりました。今までは肝生検といって肝臓に針を刺して組織を取ってくる検査を行わなければわからなかった肝臓の繊維化を見ることができるようになり、肝臓の数字の高い患者様の中からより肝硬変に進行する可能性が高い患者様の選別のための情報が、数分の体に負担のない検査で得られるようになりました。
他、首の動脈の壁の厚さを測ることで動脈硬化の程度や脳梗塞のリスクを測る検査、甲状腺の検査、エコノミークラス症候群の原因となる血の塊ができていないかを見る下肢静脈エコーなども可能です。
十二誘導心電図
心筋梗塞、不整脈等の発見に有用な検査です。心筋梗塞をはじめ、心臓の疾患は急な対応を要することが多いため、当院では積極的に心電図検査を施行し、必要に応じて精査、処置のできる専門病院に紹介としております。
レントゲン撮影装置
胸部、腹部レントゲン撮影に対応しております。