吉田内科クリニックでは、 24時間対応可能な体制を整えた在宅支援診療所として、在宅医療に力を入れています。

吉田内科クリニック 往診可能範囲
(健康保険制度の制約上、診療所より直線距離で16km以内を
往診、訪問診療の対象範囲とさせていただいております。)

実施可能な処置、検査:
訪問看護ステーションとも協力し、以下の処置を在宅で施行可能です。

麻薬を含めた内服薬の処方、自宅での点滴、抗生剤等の投与、麻薬性鎮痛薬等の持続静脈投与、在宅酸素療法の導入や管理、胃ろう、尿道カテーテルの管理や入れ替え、ポータブル腹部エコー検査や腹水の除去、褥瘡の処置。簡単な傷の縫合や処置も対応します。

協力病院:犬山中央病院、江南厚生病院、中部国際医療センター

状態悪化で入院が必要な場合や、入院でしかできない特殊な処置が必要な場合(中心静脈栄養路の作成や胃ろうの増設など)には、協力病院に紹介し、必要な処置を行います。

往診と訪問診療

往診とは: 普段は元気な患者様でも、体調不良や思わぬ怪我で、外来受診が困難になる場合があります。そのような際には、お電話をいただければその都度お家まで診察に伺い、お薬の処方や点滴、血液検査等を行わせていただきます。状態に応じて救急受診や入院しての加療が必要かの判断もあわせて行い、必要性に応じて救急や入院可能な病院への紹介まで責任を以て行わせていただきます。

訪問診療とは:高齢で足腰が弱っている、骨折等で歩くことができない、認知症があり一人で診療所まで来ることが困難など、継続的に外来受診が困難な患者様にはあらかじめ訪問計画を立てて、定期的に(通常は月に2回)お家に訪問し、診察、定期処方を行います。また、体調を崩された時には、ご連絡をいただければ臨時の往診に伺います。

地域包括ケアシステムの担い手として

できるだけ住み慣れた家、住み慣れた地域で健康的に生活していただくために、訪問診療に当たっては、多職種との協力体制を大切にいたします。訪問看護ステーションと連携し、医療面(健康状態の維持、床ずれやムセ、誤嚥、食事が取れないなどの寝たきりに特有な問題のコントロール)のサポートを行うとともに、ケアマネージャーをはじめとして多職種と連携し、介護面(介護保険を用いて、訪問ヘルパーなどの日常生活の補助、訪問、通所リハビリでの日常活動動作能力の維持向上、訪問入浴などの衛生状態の維持、デイサービスやショートステイを利用した本人の参加意欲向上や、介護を行う家族の休養時間の確保など)でのアドバイスもさせていただきます。

人生の最終段階における医療・ケア (かつての「終末期医療」)における当院の役割

人として生まれた以上、私も、あなたも、必ず最後の時はやってきます。かつてはターミナルケア、終末期医療と言われ、現在は人生の最終段階における医療・ケアと呼ばれる時期に、その方が望まれる過ごし方を手助けすることは、当院の大切な使命と考えております。もちろん、このプロセスに唯一の答えはありません。その方の信条、思い、家族をはじめ最後を共に過ごされる方々の思いをもとに、一人ひとりが答えを探すべき事柄です。在宅で人生の最終段階を過ごすということは、病院、緩和ケア病棟、介護施設などとともに、その選択肢の中の一つであると筆者は考えております。
ただ、今まで癌の進行期などで筆者が見てきた患者様で、最後を家で過ごしたいという思いがあり、それを筆者に相談された方々やその家族の方々は、必ず急に悪化することへの不安や痛みなどの症状への不安、夜間に何かあったらどうしようという不安を持たれます。患者様本人はもちろん、ご家族の方もほとんどがいままで経験をしたことのないことなので不安自体は当然のことであり、また介護力の問題から在宅では本人、家族がむしろ大変な思いをされると考える場合には、再考をアドバイスする側に回ることもありました。しかし、本人、家族の不安感が強いというだけで在宅での生活を諦めてしまっている、患者様の願いをかなえられないということも多くありました。われわれ在宅緩和ケアにかかわっている医療者は、その不安を解消することで、患者様自らが最良の過ごし方を選んでいただけるようにサポートすることを使命と考えております。
現在、在宅医療の技術、体制は極めて発達しており、介護保険制度を使った様々なサービスと、医療保険を使った訪問診療、訪問介護を組み合わせることで、非常に高いレベルで在宅ケアをサポートすることが可能になっています。在宅での点滴による水分補給、鎮痛療法や酸素投与も可能ですし、日々心配なことがあれば夜間、深夜でも24時間体制で電話相談を受け、必要な場合には緊急で往診や訪問看護で対応できるような体制を整えていくことで、在宅で安心して過ごしていただけるように整えていきます。最後の最後までできるだけ苦痛が無く在宅で過ごし、その希望があれば在宅で最後の時を迎えることにも対応し、また、在宅でどうしても苦痛がとれない状況であれば、協力病院と連携を取り、速やかに入院治療に移行できるような体制も整えていきます。

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