・肛門から1mあまりの長さのカメラを挿入し、全大腸を観察します。大腸カメラの目的は、検査時点で大腸癌が無いかを確認するとともに、大腸ポリープが無いかも確認します。大腸のポリープの多くは腺腫といい、前癌病変(今後成長すると、癌になる可能性があるもの)と考えられております。そのため、ポリープがあった場合には切除することで今後の癌化を防ぎます。
・大腸カメラは腸を完全にきれいにしてから観察する必要があり、前日より下剤内服、当日朝からの腸管洗浄液の内服が必要になるため、全て予約制となっております。
・ポリープが発見された場合には、そのまま切除を行います。切除後、翌日~一週間程度は、時に(1-2%程度)ポリープをとった場所から出血する場合があるため、ポリープをとった際には一週間程度は激しい運動や飲酒は避けてください(日常動作や散歩程度は問題ありません。)
・出血のリスクが高い方や、巨大なポリープ、また癌の可能性が高く特殊な切除方法が必要な場合には、対応可能な施設にご紹介いたします。
検査前日:
前日夜9時頃に、液体の下剤(ピコスルファートナトリウム/ラキソベロン)1本をコップ一杯の水(約180ml)に溶かして飲みます。朝までに1-数回の排便があります。
検査当日 お家にて:
排便を確認後、7時半ごろから腸管洗浄液(モビプレップ)を2Lに溶かし、その半分(1L)をコップ1杯(約180ml)を10-15分毎、5-6回に分けて飲みます。
便がきれいにならない場合にはさらに残りの1Lを飲み、便がきれいになったことを確認したら検査が可能になります。(きれいにならない場合には、来院後浣腸等の処置を行います)
検査当日 クリニックにて:
来院後、検査着に着替えて頂き、透視台に左側を横にして寝ていただきます。腸の動きを止める薬(ブスコパン)の注射を行い、お尻からカメラを入れていき、
検査時間は20-30分程度ですが、腸の走行のむつかしい方では時間がかかる場合があります。また、ポリープを切除する場合には5-10分程度追加で時間がかかります。
検査後:
検査後は水分をとっていただき、特に嘔気嘔吐や腹痛などなければ食事を再開いただけます。大きな制限はありません。
ポリープをとった場合には、時に出血する場合があるため、当日はシャワーか短時間の入浴にとどめ、一週間程度は激しい運動、飲酒は避けるようにしてください。